美しい蛙

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二人のナンパ男

「もう苦しいの終わりにしたい」
そう思った私は井の頭公園にいた。
暗い深夜の、でも、人が多い。
私がそうさせたのか、私じゃない誰かの力なのか。
それとも、死の淵にいると出歩く気力ほどは湧くものなのか。

一人目の男(25歳)
ブランコに座っていると、声を掛けてきた。
質問と沈黙を繰り返した。
20問目くらいの質問で、「H好き?」と訊いて来た。
「どちらかと言うと、嫌い」と言うと、
何かを諦めたらしく帰って行った。
こうゆう輩は、本当、ムカつく。

結局、その無駄な時間を含めて2時間くらいブランコに
座りっぱなしだったので、体がかなり冷えた。

公園を出てから
その男が無性に腹立たしくなって
ゴミ箱を蹴ったところを文字通り捕獲される。
二人目の男(34歳)
近くのバーで温かいカクテルを飲みながら、小一時間ほど説教を受ける。
「ゴミ箱に当たっちゃダメだよ」とか「まだ二十歳なんだから未来は明るい」とか
「まだ君は苦労を知らない」とか、そんな目からウロコな噺。
タクシーで家の近くまで送ってもらった。
別れ際、名刺を貰うと、SoftBankと書かれていた。エリートだった。
でも絶対結婚してる。

結局、今晩どうにかなる筈だった私は、少し酔っ払って帰って来ただけだった。
未だ何の展望もない。
何もしていない自分と、何もできない自分の、両方に失望する。
だからこそ人生の勝ち負けを二分した様な二人の男性に、皮肉めいて笑ってしまう。
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