美しい蛙

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

冷たい朝 二

血液は体中を駆け巡っているのに
酸素が足りない
熱くなった頬
冷たい鼻先

早朝のコンビニで買ったペットボトルは一人分
ごめんね と呟いた

貴方の死体は そのままで
ベッドの上に転がったまま
よく見ると 美しい
貴方の死体は 美しかった

服を脱がせて
その白い肩に 鎖骨に
腕に 指先に 胸に
何度も
何度も
唇を落とした

早起きな鳥が けたたましく鳴いて
人々が動き出す 時間
でも未だ冷え冷えとしてるから
もう少しベッドに潜っていよう

スポンサーサイト

冷たい朝 一

冷たい朝に 目が醒めた
凍える背中を起こすと 白い溜め息が洩れた

張りつめたシーツの先に
貴方の亡骸があった

私は 嘆き悲しんだ
しばらくすると 貴方の肉を抱きしめた
氷のようだった

貴方の抜け殻を置いて 逃げ出した
未だ真っ暗な空の下
走った
やみくもに
冷たい朝の空気を いっぱい 肺に詰め込んだ

死から逃げたかった
貴方の死から
そして
私は生きているんだって 感じたかった

Longhair Comprex 2

手の動きが気のせいか鈍くて
冷たく凍ってしまいそうで

キャンディボックス


TVを観ても、恐くて
何を食べても、吐き気がしてきて

だから自分は泣くんだと思った

また自分のせいで泣くんだって
思ったのに

頭に浮かんだのは髪の長い女の子
私じゃなくて

肩から垂れた長い毛束が光に透けた
指を絡ませるとつるつると流れていった

そういえば、あの頃はよく泣いた
この世の終わりみたいに
奇声をあげて、暴れて、泣き喚いた

でも此処にいるのは髪の短い女
しかも痛んでボサボサ
まるで女子中学生みたいな艶のない髪

はやく伸びて…


あの頃みたいに
綺麗に髪を伸ばせたらまた涙が出るのかな

最近泣けないんだ
感情を出せる内は未だいいと思うんだ
ただ辛いばっかりじゃ、何もないように見える

泣けないばかりじゃなく
目が見えなくなったり
言葉が出てこなくなったり

このままじゃ、どんどん無為な存在になっていきそうで
恐いんだ

見捨見殺

だんだん忘れている…
大事な時間とか
人の顔や名前なんか

脳が錆びてきてる…
シナプスの反応が悪い
会話が出来ないくらい
感情が欠落するくらい

だんだんオカシクなってゆく…
楽しくない・つまらない・苛々する
すぐに疲れてしまう

「やばいね、末期じゃん」と君は言う
救えないね、と

無への回帰路に

死にたくない けど 生きたくもない
もう消えて無くなってしまいたい

無に回帰する

若い私達は それを目指した
標もない 儚い夢だった

「生きずに死なないのか?」
「死なずに生きないのか?」
不可知論を繰り返した


私達は地上に生きる場所を
見つけられずに
空へ逝くことも出来ずに
ただ自分だけの空間を作ることで
守っていた 意識

どうせ死ぬなら と
早く死のう と
ひどく焦った
どうせ死ぬなら と

然し朽ちた蝶を見て思った
世界はときどき美しいから
苦しみばかりでも
生きていることに
意義を感じはじめていた


何処かに私達の
いるべき場所を探して
見つからず あきらめず
今夜また夢を見る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。